こんにちは、とらねこです🐾
今日は「マーケットサイクル」について解説します。
この考え方は、19世紀末から20世紀初めにアメリカで活躍した株式トレーダー
リチャード・D・ワイコフ さんによって提唱されました。
ワイコフ理論(Wyckoff Theory)で有名なワイコフさん。
「相場は人の心理と大口投資家の動きでサイクルを描く」という発想で、
ワイコフさんの理論は株式・為替・仮想通貨など幅広い市場に当てはまります。
そんなワイコフさんの「マーケットサイクル」について今日はまとめてみましたので
ぜひ最後までお付き合いください。
基本の4つの局面
いわゆる「スマートマネー」と呼ばれる機関投資家たちの思考を読み解く上で、
よく組み合わせて使われるのが スマートマネーコンセプト(SMC) と ワイコフ理論 です。
その中でも「マーケットサイクル」は特に重要な考え方のひとつ。
市場を
- Accumulation(アキュムレーション/蓄積期)
- Mark Up(マークアップ/上昇期)
- Distribution(ディストリビューション/分配期)
- Mark Down(マークダウン/下落期)
の4つに分けることで、
「相場のどの段階で、どんな心理が働いているのか」を読み解けるようになります。
これは単なるチャートパターンの話ではなく、
プロ(機関投資家)の行動と個人投資家の心理のぶつかり合い を可視化したもの。
だからこそ、初心者からプロまで幅広いトレーダーにとって、
相場分析の基礎として欠かせない視点なんです。

1. Accumulation(アキュムレーション/蓄積期)
機関投資家(投資信託・年金基金・大手銀行など)が安値圏で少しずつ買い始める段階。
チャートはレンジ(横ばい)を形成しやすい。
典型的なパターン:カップウィズハンドル、三角持ち合いの上抜け
📌 特徴
- ダウントレンド後に出るレンジ相場
- 売りと買いが拮抗
- プロ(スマートマネー)が水面下で買い集める
2. Mark Up(マークアップ/上昇期)
レンジを抜けて、いよいよ価格が上昇を始める段階。
買いが売りを大きく上回り、上昇トレンドを形成。
📌 特徴
- 強い上昇トレンドが発生
- 投資家心理もポジティブに変化
- 乗り遅れまいと一般投資家も参加し始める
3. Distribution(ディストリビューション/分配期)
上昇が一服し、天井圏でレンジを形成する段階。
大口投資家が少しずつ売り抜けていく。
チャートには天井圏特有のパターンが出やすい:ダブルトップ、トリプルトップ、ヘッドアンドショルダー
📌 特徴
- 上昇トレンドの終盤
- 買いが弱まり、売りが増え始める
- まだ強気な投資家は多いが、プロは静かに売り始めている
4. Mark Down(マークダウン/下落期)
高値を更新できなくなり、本格的に下落トレンドへ。
売りが買いを大きく上回り、勢いのある下げトレンドが起こることも。
📌 特徴
- 下降トレンドが形成される
- 投資家心理は不安・恐怖へ
- 安値圏で capitulation(投げ売り)が起こる
💡 強いマーケットで現れる「追加の2局面」
通常は上記の4つですが、強い上昇/下落トレンド のときには
追加のサイクルが挟まることがあります。
🔹 Re-Accumulation(リアキュムレーション)
- Mark Up(上昇期)の途中に一時的に出る横ばいレンジ。
- 大口がさらに買い増しをするため、一息ついたように見えて再度上昇する。
🔹 Re-Distribution(リディストリビューション)
- Mark Down(下落期)の途中に出る一時的な横ばいレンジ。
- 「もう下げ止まったかな?」と見せかけつつ、大口がさらに売り抜けて、再び下落が加速。
📝 まとめ
マーケットサイクルは、
「アキュムレーション → マークアップ → ディストリビューション → マークダウン」
という流れを何度も繰り返します。
相場を冷静に見るためには「今はどの局面にいるのか?」を意識することが大切です。
特に初心者は感情に流されやすく、
- 上昇の終盤で「もっと上がる!」と飛びついて高値掴み
- 下落の終盤で「もう無理だ…」と投げ売り
をしがち。
だからこそ、マーケットサイクルを知っているだけで落ち着いた判断ができるようになります。
こういった情報は一人でコツコツ学ばれている方も多いですが、
私たちのコミュニティではしっかりと順序立てて学ぶことができます。
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